ヒキタクで話題の3点選べるカード型は本当に良い?【引き出物宅配サービス】
結婚式に出席したらもらえる引き出物。
式場に「引き出物を宅配したいけどどうしたらいいでしょう?」とご相談すると
「引き出物を3点選べるカード型の商品があるので、ゲスト席にそれを並べたらいいですよ。今年はとても流行しています!」
と、プランナーの方からおススメされる機会が増えた、という花嫁さんのお声があります。
今回は、このサービスのメリットとデメリットを紹介します。
● カード型引き出物のメリットを知りたい
● カード型引き出物のデメリットを知りたい
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3点選べるカード型ヒキタクの基礎知識
引き出物は本来、帰りを待つ家族へのお土産でした。しかし現代では、頂いたお祝いに対するお礼・お返しという意味合いに変化しています。
特に昨今ではメインの引き出物、引菓子、縁起物の3点セットでお渡しするのが定番となりました。
そんな中、今急速に「3点選べるカード型引き出物」の人気が高まっています。
1. どのようなサービスか
引き出物・引菓子・縁起物の3品、または引き出物・引菓子の2品をオンラインで選べる引き出物です。
カードにはQRコードが印字されており、ゲストは自宅に帰宅してからスマホで読み取って、3品もしくは2品を選びます。
住所もゲストが入力できるようになっています。
2. 結婚式当日はゲスト席に並べるだけ
結婚式当日は、ゲスト席にこの引き出物カードをセットするだけでOK。「持ち帰りがカードのみでラク」というわけですね。
3. ゲストごとに贈り分けされる方も多い
結婚式に招待するゲストは、親戚・上司・友人とさまざま。いただくお祝儀の金額も異なります。そのため、価格帯をかえて準備する新郎新婦が多い傾向です。
- 親戚・・・3点選べる引き出物カード型「8,000円~9,000円」
- 上司・・・3点選べる引き出物カード型「7,000円」
- 友人・・・3点選べる引き出物カード型「5,000円」
最近はこのように贈り分けすることが一般的です。
4. 品数は3品が常識?2品でもいい?
メインの引き出物、引菓子、縁起物の3品で贈る、というのが一般的になってきているようです。式場で「2で割り切れる数は縁起が悪いから」と3品をお勧めするところが多いのも、3品が広まった理由の一つです。
ですが、必ずしも3品を用意しなければならないということはありません。下記を参考に何品で贈るかを決めると良いでしょう。
最初にやるべきこと
- まずは地域のしきたりをチェックしよう→その地域の常識に合わせることはとても大事!
そのうえで自由度がある場合
- 品質を重視したいなら→メインの引き出物や引菓子をグレードアップして2品にし、同じ予算でも品質を重視する。
- 贈り分けで対応したいなら→ご祝儀を多くいただく予定の方々には3品にし、他は2品にする。
地域によっては5品以上贈るところもあります。また3品がもともとの地域の常識のところもありますので、事前に必ずチェックするようにしましょう。
3点選べるカード型ヒキタクのメリット
3点選べる引き出物カードタイプのヒキタクについてメリットを考えてみましょう。
1. 引き出物の準備が簡単
引き出物を選ぶ際にあれこれゲストの顔をイメージして選ぼうとするけど、何が良いかわからない、という問題が発生することがあります。
- ゲストが自由に選べる
- メインだけではなく、引菓子も縁起物も選んでもらえる
- 手ぶらで帰ってもらえる
このような部分が新郎新婦にとってもゲストにとっても双方にとってメリットになります。
2. 時間がなくても準備が可能
結婚式の準備をしていたら衣装、料理、会場のお花など次々にすることが増えて、引き出物の準備が遅くなった、なんてお声もよく聞きます。
どうしよう!という悩みを解決してくれるのが カードタイプのヒキタクです。
- 親族
- 上司
- 同僚
- 友人
上記がオーソドックスな分け方になります。同僚と友人を一括りにして3パターンでもいいでしょう。男女で分けたい場合もあるでしょうから、お二人を取り巻く状況に合わせて考えてみてください。
3. 持ち帰りが簡単
これまでは、結婚式場から重い引き出物を持ち帰るのが常識でした。しかし、カードタイプになるとポケットにすっと入れて持ち帰るのみ。
最近は、ペーパーアイテムもウェブ化していますので紙袋も不要です。必要な方にのみ、送賓のときにプランナーさんに手渡しで紙袋を渡してもらえば済みます。
3点選べるカード型ヒキタクのデメリット
一方で、カード型引き出物のサービスには、目にみえないデメリットの部分もあります。
どんなところが課題なのかを考えてみましょう。
1. 掲載商品が価格相応ではないかも?
一見、メリットだらけのように感じられますが、掲載されている商品の本当の価格がもしかしたら・・・?定価の3割くらいの値段の商品ばかりが並んでいる、そんな可能性も否定できません。大きな割引で購入してお得感を感じていたけれども、引き出物を選ぶゲストにとってはどうでしょう。
ゲストの立場で考えたときに、価格相応のものと引き換えられているのか?という点も重要なポイントです。割引がある商品というのは、どこかにトリックが発生しています。売り手が利益度外視でサービスしているなんてことはありません。
引き出物クオリティが高いものは割引ができない業界の仕組みになっています。
2. 引き出物のお届けが遅くなる
ゲストが結婚式から帰宅して申し込みをするので、必然的にお届けが15日~30日くらいかかります。
また、商品を交換しないゲストが一定数いるという事実も。以前は、10人に1人は交換しないといわれていましたが、現在10人に3人は交換しなくなってきている、という声もチラホラ聞こえてきます。
せっかくの引き出物を交換しないで商品交換期日が過ぎてしまうなんて残念ですよね。
3. ゲストに手間がかかる
通常ヒキタクを準備するときに、現物をゲスト宅に直送する場合は、新郎新婦が住所などを入力します。しかしカードタイプのヒキタクの場合は、ゲストが商品交換サイトに住所を入力します。
この手間に慣れている若い友人世代であれば負担にならないかもしれませんが、50代以降の年配の方にとっては、不便に感じる方も多いと聞きます。友人にはカードタイプ、年配の方には現物の引き出物を贈る、と贈り分けされるのもよいでしょう。
4. 選択肢が減らされている?
業者の方ではメインギフト、引菓子、縁起物を3つ一緒に送ります。その際、ゲストがどの組み合わせで選んでも送料が高くならないようにしなければなりません。そこで規定サイズの宅配箱だけを準備し、箱に入らない大きいギフトはラインナップからはずすことで対応することになります。つまりゲスト側の選択肢が少なくなっているということです。
また、産直品のグルメは生もののため別配送になることがあります。つまり2つの便に分かれてゲストが受け取るケースもあるということです。その場合は送料が2重にかかる計算になり、業者としてはその経費はなるべく抑えたいところ。対応策として最初から商品ランナップの品質を下げているものが多くみられます。
まとめ
引き出物を手配する際、時間がなくてとにかく早く準備をしたい方々も多くいらっしゃるでしょう。そんな時に3点選べるカード型はとても便利です。
ですが、上記デメリットにもあげたように、掲載されている商品ラインナップについては、品質を落とさざるを得ないというメーカー側の事情もあるようです。
とはいえ、一生に一度の大切な結婚式。
「ゲストに感謝の想いを伝えたい」
「できるだけクオリティの高いものを贈りたい」
そういう気持ちがある場合には、冊子タイプのカタログギフトに、引菓子と縁起物を現物でセットしたほうがよりゲストの満足度があがるはずです。